ブログ · 予算管理の方法 · 2026年10月6日 · 8 分で読めます · Klim S

実際の収入で考えるゼロベース予算

Stylized 3D scene of Klim planning a household budget at a desk with a blank notebook, calculator, and coins.

給料はわかっていても、どこに消えているのかわからない。そんなあなたに読んでほしい内容です。50/30/20の割合は、家賃が想定以上の割合を占めると、整った計画どおりにはいかないこともあります。ゼロベース予算は、実際の収入と支出をもとに計画する、別の考え方です。

ゼロベース予算とは?

ゼロベース予算とは、手取り収入のすべてに使い道を割り当てる予算の立て方です。請求、日々の支出、貯蓄、借金の返済、予備費などにお金を振り分け、予定している収入から予定している支出を引くとゼロになります。口座残高をゼロまで使い切るという意味ではありません。お金が月のあいだに消えてしまう前に、どこに使うかを決めるということです。

この方法では、前月の計画をそのまま写して少し変えるのではなく、これからの期間に合わせて計画を一から立てます。企業向けのゼロベース予算も予算をゼロから作りますが、家計に正式な経理部門や複雑な表計算シートは必要ありません。必要なのは、入ってくるお金と、それぞれのお金に持たせる役割を書き出すことです。

Corporate Finance Instituteのゼロベース予算の解説では、昨年の支出を既定の基準とせず、予算を一から正当化するという基本的な考え方が紹介されています。家計で考えるなら、先月の項目が今月も適切だと思い込まずに、1ドルずつ家賃、食料品、目標など、どこに使うかを決めるということです。

ゼロベース予算は、すべてのお金を使い切ること?

大切なのは、計画の最後に差し引きがゼロになることであって、銀行口座の残高をゼロにすることではありません。貯蓄、緊急資金、将来の請求のために確保したお金も、まだ使っていなくても役割を持っています。

ゼロベース予算に少額の予備費を含めることもできます。そのお金にも使い道があり、食料品代が予定より高くなったり、請求の支払日が予想より早く来たりしたときに役立ちます。使い道を決めずにお金を残しておくと、何のためのお金だったのか見失いやすくなります。

目指すのは、毎月が計画どおりに進むことではありません。変化を見えるようにすることです。携帯電話の料金が上がったり、車の修理が必要になったりしたら、別の項目からお金を移して計画を更新します。計算は引き続き合いますが、最初の計画が完璧だったふりをせず、実際に起きたことを反映できます。

ゼロベース予算と50/30/20ルールの違いは?

50/30/20ルールが大まかな3つの枠に分けるのに対して、ゼロベース予算では具体的な金額を具体的な目的に割り当てます。50/30/20ルールでは手取りを必要なもの、欲しいもの、貯蓄に分けますが、ゼロベース予算では割合がどうなるかにかかわらず、すべてのお金を計画に含めます。

この違いは、固定費が高いときに重要です。手取りが5,000ドルで、家賃が2,850ドルだとしましょう。家賃だけで収入の57%を占めるため、食費、光熱費、交通費を払う前から、必要なものを50%に収める目標は合いません。ゼロベース予算で家賃が安くなるわけではありません。残った金額をもとに、ほかの予算を立てられます。

50/30/20の割合を参考にすることはできます。住居費がほかの必要な支出や貯蓄を圧迫していないかに気づく手がかりになるでしょう。ただし、現実の支出を無理にきれいな割合に当てはめて合格するためのテストではなく、あくまで目安です。50/30/20予算計算ツールで目安の割合を確認してから、実際の支出に合わせて調整しましょう。貯蓄目標については、給料の何割を貯蓄すべきかもご覧ください。

家賃が給料の半分を超えても、ゼロベース予算は使える?

はい。ゼロベース予算は目標の割合ではなく、実際の固定費をもとに配分するため、家賃が収入の50%を超えていても使えます。ルールに従えなかったことにするのではなく、厳しい条件をそのまま予算に示せます。

実際の手取り額から始め、家賃や、簡単には変えられないほかの支出を書き出しましょう。次に、食料品や交通費など変動する必需品、借金の最低返済額、現実的に続けられる貯蓄を加えます。残った金額が、調整しやすい支出や目標に使える枠です。必需品だけですでに収入を使い切ってしまうなら、それは大切な情報です。書類の上だけで家賃を少なく見積もる必要はありません。

計画を立てることで、収入が基本的な支出をまかなえていない、あるいは借金の返済でほかに使えるお金がほとんどない、といった根本的な不足が見えてくることがあります。予算は不足の場所を把握する助けにはなりますが、それだけで不足を解決することはできません。役立つ調整は、請求の見直し、支援を探すこと、収入の選択肢を検討すること、目標をいったん保留することかもしれません。計画をきれいに見せるために、調整できる支出をすべて削る必要はありません。

収入が不規則な場合、ゼロベース予算はどう立てる?

収入が不規則なら、最良の場合の給料ではなく、すでに受け取ったお金をもとに計画しましょう。控えめな金額から始めれば、良い月が予定どおりに来ることに頼らずにすみます。

残りのお金を割り当てる前に、次の3点を確認しましょう。

  • 最低ラインから始める。 繰り返しは得られないかもしれない高収入の月ではなく、その期間に確実に見込める収入を使います。
  • 必需品と最低返済額を確保する。 任意の目標より先に、住居費、光熱費、食費、交通費、保険、必要な借金の返済を含めます。
  • 残りにも明確な使い道を決める。 計画の収支が合うまで、使えるお金を調整しやすい支出、貯蓄、追加の借金返済、予備費に割り当てます。

次の入金があったら、その時点で計画に加えましょう。支払期限が近い請求、小さな緊急資金、目標に回すことができます。次の給料日がまだわからないなら、入金予定のお金を、すでに使えるお金として扱わないようにしましょう。

CFPBの予算作成ツールは、収入、支出、目標を整理するのに役立ちます。Consumer.govの予算の立て方ガイドでも、計画と実際の支出を比べることを勧めています。この確認は安定した給料がある場合にも役立ちます。実際の合計額がわかれば、推測せずに翌月の計画を調整できます。

封筒管理、目的別積立、貯蓄チャレンジはゼロベース予算に取り入れられる?

封筒管理、目的別積立、貯蓄チャレンジは、どれもゼロベース予算の項目として取り入れられます。予算の一部を整理したり、続ける意欲を高めたりする方法であって、すべてのお金に何をさせるべきかを決める、別のルールではありません。

封筒管理では、項目ごとに上限を設けます。現金を入れる実際の封筒でも、アプリ内の項目でもかまいません。使う前に、使える金額をはっきりさせることが目的です。外食や個人的な支出など、調整しやすい費用に向いています。上限を低く設定しすぎても、名前をつけただけで現実的になるわけではありません。

目的別積立とは、将来発生することがわかっている支出に向けて、時間をかけてお金を取り分けることです。車両登録、連休の旅行、年払いの保険料などが例です。600ドルの請求まで6か月あるなら、予算に無理がなければ、毎月100ドルずつ積み立てて分散する方法があります。

貯蓄チャレンジを取り入れると、計画にメリハリをつけられます。ただし、続けるために請求を無視したり、借金をしたりする必要があるものにはしないでください。チャレンジを計画の項目のひとつにして、収入や必需品が変わったら金額を調整しましょう。方法はあなたの生活に役立つときに意味があり、あなたの生活が方法に合わせる必要はありません。

ゼロベース予算を、またひとつの面倒な記録作業にしないためには?

買い物のたびに手入力しなくても記録できるなら、忙しい週があってもゼロベース予算を続けやすくなります。計画にはあなた自身の判断が必要ですが、コーヒー、食料品の買い物、サブスクリプションの支払いを毎回記録する必要はありません。

手入力で記録する方法

計画を立てたあと、購入のたびに自分で入力します。忙しい週に習慣が途切れると、記録の役立ち度が下がり、追いつくための作業がもうひとつ増えてしまいます。

自動で記録する方法

購入通知を届いた時点で読み取って分類できるので、取引をひとつずつ入力せずに、実際の支出と計画を比べられます。予算を決め、変更を確認するのはあなたです。

iPhone版のDibbaは、購入通知を使うこの方法を採用しています。銀行から購入時にSMSが届くことがあり、Apple Payで支払うと通知が届きます。DibbaのAIは、転送することを選んだ通知を読み取り、店舗名、金額、項目を記録します。銀行のログイン情報を求めることはなく、購入通知を送る銀行であれば、国を問わず利用できます。

Dibbaでは、予算、1日あたりの上限、貯蓄目標、そして今日の支出と今日の上限をロック画面に表示できます。設定は約2分で、アプリは無料で利用を開始できます。ただし、できることには限りがあります。銀行口座の残高を自動で同期することはできず、過去の取引を記録に取り込むには、銀行明細をインポートする必要があります。取引通知を送らない銀行からは読み取れる情報がありません。アプリを選ぶ前に方法を比べたい場合は、YNABとの比較で、より手動で管理する方法が合うケースを説明しています。

ゼロベース予算を使いやすくする3つのステップは?

ゼロベース予算は、完璧にする前から役立てられます。まず、確実に見込める収入と支出を書き出します。次に、残ったお金を調整しやすい支出、貯蓄、借金の返済、予備費に割り当てます。最後に、実際の支出と計画を比べ、生活の変化に合わせて調整します。

まずはこれだけで、最初の計画を動かせます。完璧な割合や、何もかも計画どおりの月を目指さなくて大丈夫です。予算の立て方は、選択をわかりやすくし、その間の作業を減らすためのものです。貯蓄を始める前に、表計算が得意な人になる必要はありません。

FAQ

ゼロベース予算を最短で始めるには?

手取り1か月分をもとに、割り当てる必要のある請求、日々の支出、貯蓄、借金の返済、予備費を書き出しましょう。すべてのお金に使い道を決めたら、実際の支出と予算を比べます。まずは使いやすい項目をいくつか作り、必要に応じて後から調整できます。

収入が不規則な場合、最短で予算を立てるには?

すでに受け取った収入、または確実に見込める保守的な金額をもとに計画しましょう。まず必要な支出をまかないます。臨時収入があったら、楽観的な予測をもとに先に使うのではなく、受け取ってから使い道を決めましょう。

年払いの請求を手早く予算に入れるには?

予測できる年払いの請求額を、支払いまでの月数で割り、その金額を毎月取り分けましょう。たとえば、6か月後に600ドルの支払いがある場合、予算に無理がなければ月100ドルずつ積み立てます。

いつも予算オーバーする項目を手早く見直すには?

実際の支出に対して予算額が少なすぎないか、予測できる支出を見落としていないか、支出の上限をもっと明確にする必要がないかを確認しましょう。差額を自分の失敗と考えるのではなく、実際の数字をもとに計画を調整します。

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